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イラストレーター
相馬宏充シネマ画展 〜懐かしの所沢映画館!〜 |
平成20(2008)年8月4日(月)〜8月12日(火) |
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相馬宏充(そうまひろみつ)さんの映画をテーマにした
作品や映画の画コンテなどを展示しました。
相馬さんは新宿生まれで、もの心つく頃に、
所沢に引越しおよそ30年間生活し、
今は狭山市に住んでおられます。
雑誌等に映画イラストを多く発表し、最近では、
映画の画コンテをする仕事を中心に取り組んでいます。
相馬さんは、「花より男子FINAL」、「L Change the world」、
「眉山-BIZAN-」、「鉄人28号」、「神様のパズル」、
「バッテリー」、「龍が如く」などの画コンテを描かれています。
画コンテは映画の設計図のようなもので、
画コンテのイメージが、実際の映画につながります。
また、所沢にあった歌舞伎座や
所沢演芸館の写真やチラシなどのほか、
懐かしい映画のパンフレットも展示しました。 |
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〜主な展示〜
「大脱走」(’63米)、「禁断の惑星」(’56米)のアン・フランシス、ジャック・グラック、ニコール・キッドマン、ぺ・ヨンジュ、
ジョニー・デップなどの似顔絵、湯布院映画祭のポスター、画コンテ多数
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○相馬宏充さんからご挨拶
市立清進小学校(新所沢)の4年時、クラスの友達が話していた映画がどうしても観たくなって、友達がそこでやっているよと 教えてくれたのが、かつてここから目と鼻の先にあった“所沢中央映画館” 帰宅後母親に頼み込んで了解をもらい、自転車を飛ばして急な下り坂を猛スピードで駆けおり、心臓の鼓動おさまらない状態で観た『犬神家の一族』『春琴抄』の二本立て。もちろん本命は『犬神家の・・・』! 商店街から脇道のように細いゆるやかな坂道がのび、坂の上どんつきにそれは佇んでいる。 時は夕刻で空はそろそろ暗くなりかけ、商店が明かりを灯し出し夕御飯の買い物で慌ただしく行き交うお母さんや子供たちの温かい喧騒の賑わいを背に、坂を上りはじめる。商店通りから入ってすぐ左脇の壁にガラスつきの掲示板があって、そこには劇場でかかっている映画なのにモノクロの写真のそれが輝いていて、中でもひときわ
あの(!)助清(実は青沼しずま)の有名やマスクの白色がさらに白色を増して怪しく照らされ浮き上がっている・・・! 照明がある空間はそのエリアだけで、そこを通り過ぎると眼上の映画館までは薄暗い坂道が続き、この坂が所々ボコボコと穴があき、へこんだコンクリで出来ていて行けども行けどもたどり着けない遠さに感じられて・・・・。 映画のおどろおどろしさと劇場の雰囲気が相乗効果となり僕にとってはかなりショッキングな&トラウマとなった、それまでとは違う心に残る劇場体験となったのです(笑)! |
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数年前 劇場が壊されたと聞きその跡地に行ってみると、あのぼこぼこの坂道は残っていたののの眼上には空地が拡がっていました…。
スクリーンの脇にあって音が大音響で漏れ流れていた、“マムシ”が出るとクラスで話題になったけっしてきれいとは言えないトイレのあった、あの懐かしき“所沢中央映画館”…。
「その姿をもう一度眼にし、想いを馳せたい」それが僕のささやかな願い。
やめてしまった仕事の作品を今世間にさらすのには、こういった想いが長年あったからです。
今回のこの“まちぞう”さんの展示会がきっかけで写真なり皆さんの夫々の思い出などをお聞かせいただければ、そしてそれらを集めて今度はここ“まちぞう”さんでかつてあった所沢の映画館ヘノスタルジィ展示会を開く道につながれば、こんな嬉しいことは事はありません。 |
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〜 みなさんにお願い 〜
所沢には昭和40年代まで、中央映画劇場、所沢演芸館、所沢東映という3つの映画館にありました。
これらの映画館の写真をお持ちの方はお持ちいただけたらと思います。
今後の展示企画として、今は無き所沢の映画館の思い出をたどってみたいと思います。
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